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CentOS/Linuxtcpserverインストール 〜CentOS4 サーバ編〜


qmail のSMTP,POP制御に利用する為、tcpserverをインストールします。


Index 〜tcpserverインストール〜

1. tcpserverのダウンロードと展開(ucspi-tcp) | 2. tcpserverインストール(ucspi-tcp,error.h修正) | 3. smtp,pop3(tcprules)の設定 | 4. ruleのcdb化


1. tcpserverのダウンロードと展開(ucspi-tcp)
〜tcpserverインストール〜

作業ディレクトリは/usr/local/srcで行う事とします。

# cd /usr/local/src
# wget ftp://ftp.jp.qmail.org/qmail/ucspi-tcp-0.88.tar.gz
# tar zxf ucspi-tcp-0.88.tar.gz


2. tcpserverインストール(ucspi-tcp,error.h修正)
〜tcpserverインストール〜
 
qmailと同様にコンパイル時に以下エラーメッセージが表示される為、error.hを修正します。

<エラー表示>
/lib/libc.so.6: could not read symbols: 不正な値です collect2: ld はステータス 1 で終了しました
make: *** [auto-str] エラー 1


extern int errno;の下に#include <errno.h>を追加します。

# cat /usr/local/src/ucspi-tcp-0.88/error.h
-省略-
extern int errno;
#include <errno.h>
<-追加
-省略-


修正後、実際にインストールしてみます。

# cd /usr/local/src/ucspi-tcp-0.88
# make
# make setup check


今度は問題なく終了しました。


3. smtp,pop3(tcprules)の設定
〜tcpserverインストール〜
 
smtp,pop3 の制御ファイルを作成します。

ファイルを保管しておくディレクトリ(/etc/tcp)を作成します。

# mkdir /etc/tcp
# cd /etc/tcp


SMTP,POP3制御に利用されるルールファイルを以下のように作成します。

# cat /etc/tcp/smtp.rule


127.0.0.1:allow 192.168.1.:allow,RELAYCLIENT="" <-許可するネットワークアドレスを追加 :allow


POPについてもtcpserverで動かしたい場合は以下の設定も作っておきます。

# cat /etc/tcp/pop3.rule

:allow
※本例ではPOP3は全て許可していますが、制限したい場合は、SMTPのルールファイルと
    同じように設定すれば制御は可能です。



4. ruleのcdb化
〜tcpserverインストール〜

3.で作成したrule をtcpserver で実行するにあたり、ファイルをcdb化する必要があ ります。
方法は以下の通りです。

# /usr/local/bin/tcprules /etc/tcp/smtp.cdb /etc/tcp/smtp.tmp < /etc/tcp/smtp.rule

※POPを利用する場合は以下設定も実施します。
# /usr/local/bin/tcprules /etc/tcp/pop3.cdb /etc/tcp/pop3.tmp < /etc/tcp/pop3.rule




tcpserver のインストール作業はこれで終了です。